入浴回数と時間の目安

温泉の施設には、温泉法にもとづいて「入浴上の注意」が掲示されています。内容は環境省が平成26年に改訂した基準にもとづいていて、入浴回数と時間の目安は次のとおりです。

項目目安
入浴回数最初の数日間は1日1〜2回、慣れてきたら2〜3回まで
1回の入浴時間初めは3〜10分程度、慣れてきたら15〜20分程度まで
濃い温泉(溶存物質が1kgあたり10,000mg以上)1日1回程度、1回5分以内

入浴時間は「浴槽につかっている時間」のことで、湯の温度によっても変わります。熱い湯ほど短めにしましょう。

入浴前の注意

  • 食事の直前・直後や飲酒後の入浴は避ける(酔った状態での入浴は特に避ける)
  • 運動後30分程度や、ひどく疲れているときは体を休めてから入る
  • 浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らし、体を洗い流す
  • 特に起きてすぐの入浴は、脱水を防ぐためコップ1杯程度の水分をとってから

入り方の注意

  • 高齢者、高血圧症や心臓病の人、脳卒中を経験した人は、42℃以上の熱い湯を避ける
  • 心臓や肺の働きが弱っている人は、全身浴より半身浴や部分浴がよい
  • 湯の中では手足を軽く動かす程度にして、静かに入る
  • 浴槽から出るときは、立ちくらみを起こさないようゆっくり出る
  • めまいや気分が悪くなったら、近くの人に助けを求め、頭を下げてゆっくり出て横になる

入浴後の注意

体に付いた温泉成分は温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、服を着て体を冷やさないようにし、30分程度安静にするのがよいとされています。ただし、肌の弱い人は温泉成分を洗い流したほうがよいとされています。入浴後もコップ1杯程度の水分をとりましょう。

湯あたりの症状と対策

湯あたりは、温泉療養を始めておよそ3日〜1週間前後に出ることがある不調です。気分の不快、眠れない、胃腸の調子が悪いといった症状や、皮膚炎が出ることがあります。症状がある間は入浴を中止するか回数を減らし、回復を待ちましょう。

冬は特に「熱い湯に長く」を避ける

消費者庁は、高齢者の入浴中の事故が冬に多いとして、湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安にするよう呼びかけています。脱衣所と浴室の寒暖差が大きい冬の露天風呂では、特に気をつけましょう。