飲泉は「決められた場所で、新鮮な温泉を」
温泉地の中には、温泉を飲める「飲泉所」や「飲泉場」があります。環境省の掲示基準(平成26年7月改訂)では、温泉は湧き出てから時間がたつと性質が変わり、湧き出た直後の新鮮な温泉が最も効用があるといわれる一方、泉質に合わない飲み方をすると体に不利に働くこともあるとして、飲用の注意を定めています。
飲泉の主なルール
| 項目 | 基準の内容 |
|---|---|
| 飲む場所 | 決められた場所で、源泉を直接引いた新鮮な温泉を飲む |
| 1回の量 | 一般に100〜150mL程度 |
| 1日の量 | 総量でおよそ200〜500mLまで |
| 飲むタイミング | 一般に食事の30分程度前が望ましい |
| 子ども | 15歳以下は原則として飲用を避ける(医師の指導を受ける場合は例外) |
| コップ | 自分専用か使い捨てのコップなど、衛生的なものを使う |
| 持ち帰り | 飲泉場から飲用目的で温泉水を持ち帰らない |
| 飲み方 | 誤嚥(気管に水が入ること)に注意する。嚥下障害のある人は飲泉しない |
広島県の解説によると、平成26年の改訂で1日の最大飲用量は1,000mLから500mLに減らされ、15歳以下の飲用を原則避けることと、誤嚥への注意が新しく加わりました。
成分によっては量がさらに少なくなる
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、よう化物イオンを含む温泉は、含まれる量によって「1日に◯mLを超えて飲む場合」の禁忌症が掲示されます。たとえばナトリウムが多い温泉では塩分制限が必要な病気(腎不全、心不全、肝硬変、高血圧など)、よう化物イオンを含む温泉では甲状腺機能亢進症が挙げられます。また、pH3未満の酸性の温泉は、真水で薄めて飲むよう掲示されます。飲む前に、飲泉所の掲示で量と注意を確かめましょう。
飲泉の前に
- 服薬中の人は主治医に相談:基準では、服薬治療中の人は主治医の意見を聴くこととされています。
- 療養として続けるなら医師の指導を:飲泉療養は、専門的知識を持つ医師の指導を受けることとされています。
- 浴槽のお湯は飲まない:飲用として案内されている場所以外のお湯は飲まないでください。
温泉の泉質ごとの特徴は「温泉の泉質10種類を一覧で解説」で紹介しています。
