掲示に書かれている項目
温泉法施行規則第10条により、施設の掲示には次の項目を書くことになっています。
- 源泉名
- 温泉の泉質
- 源泉と、浴用・飲用に使う場所での温泉の温度
- 温泉の成分
- 成分の分析年月日
- 登録分析機関の名称と登録番号
- 浴用または飲用の禁忌症
- 浴用または飲用の方法と注意
- 加水・加温・循環・入浴剤・消毒をしている場合はその旨と理由
泉質名の後ろに「(低張性弱アルカリ性高温泉)」のような表記が付いていることがあります。これは鉱泉分析法指針の3つの分類を組み合わせたものです。
泉温の分類
泉温は、地上に湧き出たときか、採取したときの温度です。
| 分類 | 泉温 |
|---|---|
| 冷鉱泉 | 25℃未満 |
| 低温泉 | 25℃以上34℃未満 |
| 温泉 | 34℃以上42℃未満 |
| 高温泉 | 42℃以上 |
掲示には源泉の温度と、浴槽など実際に使う場所の温度が別に書かれます。源泉が高温泉でも、浴槽では冷ましたり加水したりして入りやすい温度にしていることがあります。
液性(pH)の分類
| 分類 | 湧出時のpH |
|---|---|
| 酸性 | pH3未満 |
| 弱酸性 | pH3以上6未満 |
| 中性 | pH6以上7.5未満 |
| 弱アルカリ性 | pH7.5以上8.5未満 |
| アルカリ性 | pH8.5以上 |
泉質名の「アルカリ性単純温泉」は、単純温泉のうちpH8.5以上のものです。pHの高い温泉が気になる人は、特集「アルカリ性単純温泉の温泉地」も参考にしてください。
浸透圧の分類
浸透圧は、溶けている成分(溶存物質、ガス性のものを除く)の量か、凝固点で分けます。
| 分類 | 溶存物質(1kgあたり) | 凝固点 |
|---|---|---|
| 低張性 | 8,000mg未満 | −0.55℃以上 |
| 等張性 | 8,000mg以上10,000mg未満 | −0.55℃未満−0.58℃以上 |
| 高張性 | 10,000mg以上 | −0.58℃未満 |
読み方の例
鉱泉分析法指針では、浸透圧・液性・泉温の順に並べて「等張性中性高温泉」のように表します。たとえば「低張性弱アルカリ性高温泉」なら、溶けている成分は1kgあたり8,000mg未満、pHは7.5以上8.5未満、源泉の温度は42℃以上という意味です。
あわせて見たいポイント
- 分析年月日:温泉法施行令により、成分分析は前回から10年以内ごとに受けることになっています。
- 禁忌症と入浴上の注意:泉質によって注意が加わります(酸性泉・硫黄泉など)。
- 加水・加温・循環・消毒:していればその旨と理由が書かれます。くわしくは「加水・加温・循環・消毒の表示とは」へ。
